Lyrics
嗚呼 海潮に乗りて
届く幽冥の声
嗚呼 雲居の彼方
融けて混ざり消え逝く
今宵 贄の宴や
来たれ 乙女 我を満たさん
小袖の時雨は 現世の未練と
又選られ逝く 寝覚む残花への手向けよ
天つ風 雲の通ひ路 吹き閉ぢよ
をとめの姿 しばしとどめむ
世の中は 常にもがもな 渚漕ぐ
あまの小舟の 綱手かなしも
忘られぬ想いを 胸に抱いて
黄昏る波間を望みて いざ逝かば
今宵 贄の宴や
眠れ 乙女 我は満ちたり
小袖の時雨は 現世の未練と
又選られ逝く 寝覚む残花の手向け
別離世の唄は 満つ潮に呑まれて
雲居の遥かに 融けて混ざりて消えるまで
Written by: 瞬火