Lyrics
かなしみが声を殺して
わたしを待ち構えている
躙り寄る気配の主を
知りながらも手に掛かって
余にも重く 余にも硬く
余にも暗く 余にも冷たい
かなしみが顔を隠して
わたしを抱き抱えている
伸し掛るその恐ろしさ
知りながら儘と捕まって
余にも低く 余にも永く
余にも深く 余にも大きい
静寂が嘯く「騒いだ所で出される答は同じ」と
教えてよ頭のうちでは
言葉がなにより正しいと
かなしみよ横たわって
わたしを喰い尽さないで
関わり合って居ない知能と
肉体だけ持て余して
絶望が囁く「逃した魚へ拘泥る姿勢は尊い」と
教えてよ口に出した途端
言葉は裏切るものだと
唯独りにして放っといてさようなら
かなしみよ寝返り打って‥
かなしみよ向うへ行って‥
かなしみよ押し黙って
わたしを縛り付けないで
晴れ渡る空は遠く
塗り潰されて行く
Writer(s): 椎名 林檎, 伊澤 一葉
Lyrics powered by www.musixmatch.com