Omochano Tsurugi

小さな手のひらの中で

夕映えのよう 燃え広がる世界

拡散(ちら)ばる悲劇が

僕らを麻痺させてゆく

指先ひとつの言葉で

顔さえ知らない誰かを刺す

残酷な 勇敢さで

終わらせようとするんだね

人と違う人生(このみち)を

選びながら どうして

人と違う幸せだけじゃ

満たされない夜

それで振りかざすのは────正しさ?

おもちゃのつるぎが誰かを切り裂いてく

対岸で叫ぶ声は

目を逸らせば 消えるわけじゃない

紛れもない本物(いのち)だ

誰もが誰かの英雄で そして悪なんだろう

それでも、手を伸ばしたい

何も持ってない だからこそほら

繋ぎあえる手のひらが答えだ

真夜中でさえ忙しなく

この街が輝く理由(わけ)は そう

眩しさの中に 痛みを隠したいからさ

分かりあうつもりもない

それでも承認(みと)められたい?

ひび割れた画面越しじゃない

今、現実(ここ)に立ってる僕に 見えない心を叫んでよ

まっすぐだからこそ尖った言刃(ことば)は

玩具の正義(おもちゃのつるぎ)なんだ

消えない痕を 刻み込むのは

誰のためなのか教えて欲しい

手を握って感じるのは

暖かさかな 痛みかもな

それでも

おもちゃのつるぎを泣きながら構えてる

その心に伝えよう

"また誰かを信じることは 間違いじゃない"

この手を掴んでよ

絶望や羨望に捕らわれたって さあ

たった今、踏み出すんだ

誰かを嗤う そんな世界じゃない

誰かと笑う 未来(あした)が欲しいから

I believe in the world