来世

掻っ捌いて 命溶かして

のさばった彼奴を きりきり舞いて

やんさ

五臓六腑駆け巡らす衝撃を

アンタその醜い顔で笑ってら

笑ってら

もう嫌じゃ 散々な此の 現世飽き飽きや

殺気立って この血焦がして

身震った脈を 正気に戻してやんさ

ボロを纏った己 掻き暗した表情を

ひた隠しにした所業を無駄って宣って

「愛、急務」って

もう間に合わんってこりゃ敵わんってお察し

又、来世で会っちまったもんは

不幸と幸をはち切れんくらいに

只々喰らうのさ

絡まって 解けん糸も のうのう

もう切って退かせて

中々ね そんでもって 足らんのう

悪口雑言って 黒い液撒いて

「たんとお食べ」って 諄い世話焼いてんさ

たんまり愛配っては 鮮度気にかけ

まんまと匙喰らってら ざまあねえや

怒り溜まって 有り余ってお達し

又、足掻いて 奇を衒っちまったようだ

有象無象を断ち切れんくらいに

只々憂うのさ

捧げてきた自負も嘲笑

もう蹴っ飛ばされて

ガタガタと弾け飛んで伽藍堂

かったるいね その気飛ばして

気狂った彼奴も 正気になってくれんさ

泥を被ったのも 撒き散らした赤も

アンタのその醜い顔の為じゃ

笑ってや 笑ってら 笑ってら

又、来世で会っちまったもんは

不幸も幸もてかなんであろうと

只々喰らうのさ

絡まって 解けん糸も 到頭

もう噛んだままでいよう

まだまだって 改まって 足らんのう