エコー

あなたと眺めた海岸　昨日よりも澄んでる

どっかでまだ僕の歌を歌ってるのかな

可憐な貝殻を　耳に当ててみては

あなたの残響を探してる

重ねた声も遠く離れてしまった気がしてるの

海に問いかけるだけの毎日は止めにしたいけど

ねぇいつもあなたの背を追って

繰り返す波に　飲み込まれてしまいそう

ずっと埃を被ったギターが僕を待ってる

書きかけで捨てたラブソング　あなただけを綴った詩

メロディーからはみ出た言葉にすがってるのかな

二人で音楽に逃げたあの日のことも

柔らかいリバーブがかかって

お願い少しだけでいい僕の旋律の上で踊って

お願いもう一度温かいフレーズで包んで

ねぇいつもあなたを背負って

僕より出来るあなたと比べても意味はないのに

ずっと誇りをなくして　消えたい僕もいる

思えば全部

覚えてる　さぁ　いつもあなたを背負って

消えてしまう前に　思い出は歌になるかな

そっと埃を払って　あなたも飛び越えて響け