SLY

揺れる半月 湿った空気 むき出しエンジン

消えたライト 焚いて また走り出した

情景は鮮明で 後腐れなしで 閑散な交差点

夜が明けそうな

風が冷たくて 先も見えなくて

数センチを頼りに進んでいこう

午前未明 ひたすらなびくビルに 寄り添って

道這うように そっと忍び込んで 向かうのさ

出口を探すようなふりして

逃げる合図を自分で出してみて

海原に 真新しい機体

降りたった小惑星

暗闇の異空間へ

もう戻れない から仕方ない

辿る星屑の道

ほらまだ未開拓の私を導いてよ

関心妙に高くは持てなくて

眠りにつく間もないくらい

関心妙に高くは持てなくて

散々 大胆に転がる日々

おぞましい 不確定な期待

浮ついた足元

慣れない無重力で

素晴らしい 様変わりしたい

光だす星を抱いたら

ほら また器用になれるでしょ

海原に 真新しい機体

降りたった小惑星

暗闇の異空間へ

もう戻れない から仕方ない

辿る星屑の道

ほらまだ未開拓の私を導いてよ