Hamlet

「僕が死んだら、地獄でいいから

 わがまま全部叶わないかな。」

 「夢と呼べるほど、息切れてないから

 猿芝居と笑われてしまうな。」

 悲劇はいつも上手にできてる。

 あたしからすれば何も心配はいらないよ。

 「すぐ死ぬとか、縁起でもないから。」

 わがまま全部、二人でいれるなら

 関係ないといつも思ってた。

 あたしからすれば何も心配はないと

 思うから。

 あなたをあいしていた、

 あなたをあいしていたのに

 目に見えるあなたばっかり。

 あたかも、分かっていた。

 あたかも、あい、知っていたかのように

 嘘ぶく口ぶりすら懐かしい。

 「あたしの思いも時間も結局、

 記憶の奴隷みたいね。」

 わざとらしく言ったのに

 聞いてないフリをするの。？

 ろくでなし！やっぱあなたには

 地獄がお似合いね、バイバイ。

 強がるのはこのくらいにして、

 きっと

 あなたが死んだら、演技できないから

 あたしは泣くわ。

 それでもいいなら好きにしてよ。

 もう言わないから、聞いていてね。

 あなたと、笑っていたい。

 あしたも、笑っていたいの。

 馬鹿みたい？それでもいい。

 あなたを、あいしていたい。

 あなたを、愛していれるなら、

 地獄でもついていくわ。