Bunka

1970年代初頭 アメリカはニューヨーク サウス・ブロンクス

そこは貧困やドラッグ ストリートギャングに溢れたゲットー地区

巷でディスコが流行 『サタデー・ナイト・フィーバー』トラボルタ

金が無い連中はディスコに行けず みんな公園に集まった

誰かが家から持ってきたターンテーブルことレコードプレーヤー／ディスコミキサー／スピーカー

電源は街灯のコンセントにさしこんだ レコードとダンサーはクルクル回り 街を埋め尽くすグラフィティー

ラップをしだしたMC これがいわゆるブロックパーティー

ここでキーマンとなる3人のDJを紹介

まずクール・ハーク ソウル／ファンク等のレコードを2枚使いブレイクビーツを取り出した

お次にグランドマスター・フラッシュ スクラッチを広めたエンターテイナー

フューリアス・ファイヴ『The Message』は名曲 B-BOYには言わずもがな

最後にアフリカ・バンバータ ギャング集団ブラック・スペーズのリーダーだった彼は

70年代半ば DJ／MC／ダンサー／ライター引き連れ結成 ズールー・ネイション

知識・自由・平和・愛を提唱 正真正銘ゴッドファーザー ヒップホップの名付け親

一方そのころムンバイでは

20世紀を代表するタブラ奏者アーメド・ジャン・ティラクワがパドマ・ブーシャンを受賞

パンジャブ流派の巨星アラ・ラカはジョージ・ハリスンのバングラデシュ・コンサートで

ラヴィ・シャンカール アリ・アクバル・カーンと共演

アラ・ラカの息子ザキール・フセインもこの時期に颯爽とデビュー 圧倒的な表現力で絶大なる人気を獲得

ニキル・ゴーシュなどに代表されるギャン・プラカシュ・ゴーシュ門下第一世代のタブラ奏者も絶賛大活躍中

さて一方そのころニューヨーク

勢い増す ティーンにどんどん浸透

クイーンズの中流階級からはラン・DMCが登場 白人ロックと融合 広まるアメリカ全土全方向

スポーツブランド "アディダス" 巻き込み 世界のみんながたちまち虜

そのほか LL（LL・クール・J） BDP（ブギ・ダウン・プロダクションズ）

たくさん出てくる パブリック・エナミー

ラキムとエリックB（エリックB&ラキム） スクラッチするならチェンジ・ザ・ビート

野獣の少年ビースティー・ボーイズ 人種の壁越え 一概に黒人文化と括れなくなるような未来を提示

一方そのころコルカタでは

シタール奏者ニキル・ベナルジーの伴奏者として若手タブラプレイヤーたちがつぎつぎ集結

華麗なDheReDheRe奏法で魅了 ラクナウ流派スワパン・チョードリー

前人未到の音速タブラで 泣く子も黙るオニンド・チャタルジー

バヤンで攻めるは サウスポーの重戦車クマール・ボース

19歳でアメリカツアーに抜擢 期待のオビジット・ベナルジー

繰り出すカイダ きらめくレイラ 差し込むトゥクラ 導くジャーラ

迎える大団円 驚異のユニゾン 飛び出すのはチャッカルダール

先人たちの偉業 リスペクト

先人たちの偉業 リスペクト

人の営み積み重ね 歴史 文明 文化 文明 文化

カリフォルニア88年 N.W.Aが起こす革命

危険な表現 ギャングの言葉はFBIからマークされる規模へ

ニューヨークではネイティヴ・タンが台頭 違った態度

ユーモラスかつ会話のよう まだまだ止まないスタイル・ウォーズ

一方そのころバラナシには 御大サンタ・プラサードも未だ健在

キシャン・マハラジは一発のDhaで客席沸かす稀有な存在

ベナレス流派の創始者ラム・サハイから脈々と受け継がれてきた

フルハンドTeTeやDinのパワフルなサウンドはいつも豪快

アメリカ90年代突入 爆発的に増えた聴衆

西東以外も中部南部が生み出す独自のフォーム

2パックにスヌープ（スヌープ・ドッグ） ナズやビギー（ノトーリアスB.I.G） ウータン・クランにジェイZ

アウトキャストにマスターP 繋がるストーリー ここに

そして始まる新時代 コルカタに現れたのはシュバンカル・ベナルジー

ムンバイではヨゲーシュ・サムシの評価が日に日に高まるばかり

ロンドンからドラムン・ベースとタブラを融合 タルビン・シン

世界に広がるタブラの文化 みんなも叩けばいいんじゃないか

先人たちの偉業 リスペクト

先人たちの偉業 リスペクト

人の営み積み重ね 歴史 文明 文化 文明 文化

人の営み積み重ね 歴史 文明 文化 文明 文化

あれも文化 これも文化 あれも文化 これも文化

あれも文化 これも文化 あれも文化 これも文化

文化 文化 文化 文化 文化 文化 文化 文化

文化 文化 文化 文化 文化 文化 文化 文化 文化

タブラ ラップ タブラ ラップ タブラ ラップ