Aozora

触れてはいけない手を

重ねてはいけない唇を

あぁ知ってしまった

あぁ知ってしまったんだ

あなたにもう会えないと思うと

体を脱いでしまいたいほど苦しくて悲しい

あなたに出会う前の何でもなかった

自分に戻れるわけが

間違いを引き返せない　目の奥まで苦い

だけど無しにできないよ　ずっと背けてた

ちょっと唇に力入れて

何にでも頷いてって今思い返すと

バカみたいだな

ぼーっとした目の先に歪んだ青い空

振り返るのはあっけなくて怖い

あてもなく信じた心が愛おしい

ふとした時に剥がれた思い出

抱きしめる日が来るわけが

想ったり嫌になったり　自由で不自由だった

それはあなたがいてくれたから出来たんだ

そっと薬指を縛る

約束を外しても　ほどいて無くしても

まだ気をつけて服を脱ぐこのクセは

なかなか抜けないな

なんだよあんなに好きだったのに

一緒にいる時　髪の毛とか

すごい気にしていたのに恋が終わった

破裂した音が鳴っている

今あたしの薄ら汚れた空に

吸われていくの　恋が終わった

ちょっと唇に力入れて

何にでも頷いてって今思い返すと

バカみたいだな

ぼーっとした目の先に歪んで見えてる

本当は涙で見えないただの空