Lyrics
[Verse 1]
夏前の粘る空気の中 窓の網戸にハエも眠る
静かに揺れるカーテンの裾 部屋の灯りがそれにつられる
[Verse 2]
隙間から忍び込んだ風は
あなたの面影を少しづつ
運んでくるよ 無責任に
[Verse 3]
べっとりと じっとりと 思い出が張り付き
すぐには忘れられやしないな
[Verse 4]
並んで座ったあの日も 手を伸ばせば届きそうな気がするけど
蒸し暑さだけが本当で あとは幻 永遠に触れられない
[Verse 5]
梅雨前線が連れてきた でっかな雲が日々を覆う
温かいコーヒーを入れてみた あなたの部屋の匂いがした
[Verse 6]
真直に伸びて消える湯気は
あなたの面影を少しづつ
辿らせるよ 無責任に
[Verse 7]
ゆらりと するりと 思い出がぼやけて
すぐには思い出せやしないな
[Verse 8]
時の止まった頭の中 あの部屋は変わってしまったかなんて
考えても無駄なだけと 分かっているのに、おかしいな おかしいな
[Verse 9]
雲の隙間の
今夜の月は綺麗です あなたのようにふわりと揺れた
もう眠ってしまいたいな 朝になれば、全部忘れてるかな?
Written by: 藤巻亮太