シカゴ出身のFendiDa Rappaは、2022年リリースの極めて過激なヒット曲「Point Me to the Slut’s」でブレイクを果たした。TikTokで脚光を浴びたこの曲はCardi Bの耳に入り、2023年には2人のコラボレーションという形で、ほんのわずかにトーンを抑えたリミックス版「Point Me 2」がリリース。同曲は昨年のアメリカのShazamチャートに3か月間ランクインし、ビルボードチャートにも顔をのぞかせた。ソーシャルメディアのスター、Shamar Marcoとの2024年のデュエット曲「Clock Dat」は、衰えを知らない彼女のバイラルな勢いに乗って、曲に合わせて踊る動画とともにインターネットで拡散され、大いに話題を呼んだ。「Clock Dat」は、彼女にとってアメリカ以外でShazamチャート入りした初めての曲で、10月にセネガル、ガーナ、コートジボワールでのランクインを果たしている。
更に表示
FendiDa RappaHip-Hop/Rap - 米国
メキシコの音楽シーンでは、Fuerza Regidaに認められることが重要な意味を持っている。同バンドのリーダーJesús Ortiz Pazのレーベル、Street Mobと契約を交わしたカリフォルニア出身のシンガーChuyinにとっても、Fuerza Regidaの2023年のアルバムの中で特に際立つ「INMORTAL」にフィーチャーされたことは、非常に大きなステップとなった。ソーシャルメディアでは不思議なかぎ針編み人形として登場するなど、自分自身について多くを明かさないことで有名なChuyinだが、同地域のメキシコ音楽のスーパースターたちとは頻繁にコラボレーションをしている。「INMORTAL」、そして9月にリリースされたレーベルメイトCalle 24との共演曲「NO PIERDO LA VIDA」は、どちらもこの秋、メキシコ、グアテマラ、アメリカにおいて、かなりの回数でShazamされている。
「3つの岬」を意味するギリシャ語と、故郷シチリア島の古名にちなんで名づけられたイタリア出身の3人組、TR3NACRIAは、アフロハウスにインスピレーションを受け、Lizwiをフィーチャーした作品「Sikulambele」で2023年にShazamに初登場し、その後、ギリシャのチャートで5週連続ランクインを果たした。素性を明かさず活動する3人は、昨年、多彩なテックハウスの楽曲によって、その人気を確実なものにした。TR3NACRIの楽曲はフランスのShazamチャートに4曲も登場したが、なかでもStereoKillaをフィーチャーしたエディット・ピアフの名曲を編曲した「La Foule (Le Monde Mix)」は4か月間チャートインを続けた。
更に表示
TR3NACRIADance - イタリア
北マケドニア出身のミュージシャンALSO ASTIR(本名Haris Ajrulahi)は、改名前の2020年代初め、Armin van BuurenのレーベルArmada Musicから、2つのメロディックハウスのEPをリリースしている。彼がALSO ASTIRという新たな名義で探求しているのは、フォーク音楽の淡い質感と、繊細なファルセットを生かした柔らかなサウンドだ。プロデューサーのyotto、AVIRAとコラボレーションした「Forget」は、昨年4月のリリース以降、彼の現在の拠点であるドイツをはじめ、全世界のShazamチャートでフェスティバル級の人気を博している。
更に表示
ALSO ASTIRElectronic - 北マケドニア
フランス出身のミュージシャン、LUCKY LOVE(本名Luc Bruyère)は、幼い頃にダンサーとしてトレーニングを受け、その後はパリで最も由緒あるキャバレーで、La Venus des Mille Hommes役を演じその歌声を磨いた。2022年以来、LUCKY LOVE名義で制作してきたオルタナティブポップの楽曲は、ANOHNIやジェイムス・ブレイクを思わせる繊細なファルセットで、社会的規範の矛盾を露わにしてきた。11月にデビューアルバム『I DON’T CARE IF IT BURNS』をリリースすると、後を追うように2022年のシングル「MASCULINITY」も徐々にリスナーの間に広まり、評価されるようになった。
更に表示
LUCKY LOVEAlternative - フランス
ジャカルタ育ちのインドネシア人シンガー、Jordan Susantoは、子どものころは映画監督に憧れていたが、やがて自分が本当に夢中なのはサウンドトラックだと気づいた。60年代と70年代のクラシックなソウルミュージックの影響を受け、2024年にデビューアルバム『Jordan』をリリース。耳に残るポップなメロディと日記のような歌詞を通じて、ヴィンテージな音を現代によみがえらせた。ソファでの心地よい夜を歌ったシングル「Senopati in the Rain」は、8月のアルバムリリース後、アジア各国のShazamチャートで常連となり、特にフィリピンでは12日間にわたって1位をキープした。
注目を浴びることが多いのはDJやプロデューサーだが、楽曲に魂を吹き込むのはボーカルの役目でもある。アコースティックギターで作曲活動を始めたイギリス出身のシンガーNu-Laは、CHANEYのフィルターディスコアンセム「Out of My Depth」で、2023年にダンスミュージックシーンにおいてデビューを果たした。90年代のハウスミュージックのシンガーを思わせるパワフルな歌声で、ダブヴィジョン、Example、Benny Benassiによる最近の楽曲にも参加し、クラブミュージックシーンの中でも極めて人気の高いボーカリストとなっている。
ブエノスアイレス出身のOlivia Waldは、クンビアバンドのAcantiladosで数年間リードシンガーを務めた後、2019年にソロシンガーとしてのキャリアをスタートさせ、2024年、28歳のときに「en la cara」で大ブレイクを果たす。終わったばかりの恋を歌ったこのミニマルなポップソングは、普段レゲトンとクンビアでほとんどを占められるアルゼンチンのチャートで、ひときわ存在感を放った。現在も、ラッパーのRusherkingをフィーチャーしたリミックスとともに、母国アルゼンチンとメキシコでは、Shazamの定番曲となっている。
更に表示
Olivia WaldPop in Spanish - アルゼンチン
アルゼンチン出身のシンガーelaggume(本名Agustin Thomas Mesa)は、2023年に話題となったシングル「Con Tu Amiga」でAlejo Isakk、Locura Mix、Fauna Music、Eme Saravとともにデビューして以来、地元のRKTシーンで頭角を現し、ラップを基調とした荒々しいサウンドの可能性を追求している。ロマス・デ・サモラ出身の彼は2024年にさらに勢いを増し、南米各地でチャート入りした5つの異なる楽曲に参加。特に6月にリリースされたシングル「PELEAMOS」は、アルゼンチン、コロンビア、ペルー、ウルグアイ、ベネズエラの昨年夏のShazamチャートにランクインした。
更に表示
elaggumeLatin Urban - アルゼンチン
イギリス出身のシンガーBea Wheelerは、9歳のとき、将来ポップスターになることを姉たちに宣言した。この意思表明が功を奏したのか、Bea and her Business名義でのファーストシングル「Born To Be Alive」は、2023年のリリースと同時に大きな脚光を浴びた。リリー・アレンやマリナへのZ世代からの回答を想起させる、率直で文学的なポップバラードを収録した2つのEPをリリースした二十歳のシンガーは、TikTokでも現実の世界でも注目を集め続けている。オスロで7万人の観客を前にデビューライブを披露し、2024年の秋には、ヘッドライナーを務める初のワールドツアーを敢行した。
ロンドンのサウスイースト出身の22歳、ラッパーであり、ソーシャルメディアのスターでもあるStepzは、2022年からTikTokを席巻し続けている。同年にはエド・シーランやサム・スミスといったポップスターを抑え、イギリスで最も視聴されたアーティストに輝いた。その実力はマイクの前でもいかんなく発揮され、ディジー・ラスカルやD Double Eといったグライム界のレジェンドからも支持を得ている。2023年には初のEP『Step by Stepz』をリリース。2024年にShazamチャートで旋風を巻き起こしたシングル「Rock」は、エアギターのパフォーマンスも大流行し、10月のリリース以降24か国でチャート入りを果たしている。
更に表示
StepzUK Drill - イギリス
バーミンガム出身のプロデューサーでDJのJoe Huntは、90年代にイギリスのスピードガラージシーンで活躍したベテランでありながら、2020年代を通じてベースライン・ハウスを一大ジャンルへと押し上げたヘヴィなグルーヴと高速ボーカルサンプルも自分のものにしている。Porn Kingsによる1996年のアンセム「Up to No Good」をダンスフロアで偶然耳にした彼は、この曲に彼ならではのアレンジを加えることを決意する。音楽キャリア25周年を迎えたこの夏、彼のこの曲はどこへ行っても耳にするほどの大ヒットとなり、8月にはニュージーランドとイギリスのShazamチャートにランクインした。
更に表示
Joe HuntGarage - イギリス
ブルックリン出身のAdrien Nunezは、ミシガン大学のバスケットボールチームで4年間ガードとしてプレーした後、カントリーミュージックというもう一つの情熱を追求するためにナッシュビルに移り住んだ。2024年8月にデビューシングル「LOW ROAD」をリリースする以前から、この長身のシンガーは、お気に入りのカントリーミュージックに対するオーバーなリアクションの動画でTikTokでは知られる存在だった(シャブージーのチームは、2024年に大ヒットを記録した「A Bar Song (Tipsy)」の初期の火付け役として、その貢献に謝意を表し、プラチナレコードを贈呈したほどだ)。過去に自身が経験した三角関係をモチーフとしたほろ苦いシンガロングの楽曲「LOW ROAD」が、SNSを中心にヒットしたことをきっかけに、Adrien Nunezは、カントリーミュージックシーンの新星、Dashaの初のヘッドライナーツアーで、オープニングアクトの座を獲得している。
バルセロナは、ダンスミュージックにおいて誇るべき歴史を持つものの、バルセロナ出身のEDMのスーパースターはそれほど多くはいない。スペイン出身のプロデューサーデュオ、Prophecyは、フェスティバルのサウンドシステム向けに制作したピークタイムアンセムで、こうした状況に変化をもたらそうとしている。2人はこの数年間、ArmadaやSpinnin’ Deepといったレーベルでの地位を確かなものとし、EDC Las Vegas 2024の公式アンセムに採用されたティエストとの「My City」や、デヴィッド・ゲッタ、MORTENと共演した「Kill the Vibe」といった、豪華なコラボレーションによって制作された2つの楽曲をリリースした。いずれの曲も、ヨーロッパと北米でShazamされた回数は膨大な数に及んでいる。
更に表示
ProphecyTechno - スペイン
ブロンクス出身で元聖歌隊のシンガー、Vontee the Singer(本名Avante Smith)は、ニューヨークのドリルムーブメントが最盛期を迎えたころに大人になった。しかし、これ以上なくメロディアスな、歌とラップを織り交ぜたスタイルは、より新しく滑らかなサブジャンル「セクシードリル」と相性がよく、シーンの先駆者Cash Cobainとも定期的にコラボレーションを重ねている。昨年4月のシングル「For Us」では、Cash Cobainによるソウルフルな音の上にオートチューンで詩的な歌を重ね、一躍Shazamで注目のアーティストとなった。
アイルランドの古い俗語で「ならず者」を意味するこのアイルランドの5人組ロックバンドは、パンデミックの兆しが現れ始めた2020年初めに結成され、ロックダウンの期間中、ノイジーでカタルシス的なサウンドで自らの不安を表現し、痛烈な社会批判を込めたデモを制作した。パンクとシューゲイザーの中間のようなノイジーなサウンドが特徴の「ノイズゲイズ」を特徴とし、2021年にダブリンの由緒あるThe Workman’s Clubでの初ライブでチケットが完売させて以来、熱烈なファン層を築き上げてきている。2024年にリリースされたデビューアルバム『Come and See』には、まるで彼らの成功物語を彩るサウンドトラックのような最大のヒット曲「Top of the Bill」「Approachable」が収録されている。
更に表示
GurriersIndie-Rock - アイルランド
2歳のときに家族とともにコロンビアへ移住したベネズエラ生まれのシンガー、MaisakことMaikel Rafael Rico Torresは、数世紀の歴史を持つコロンビアの民族音楽バジェナートへの情熱を、ミュージシャンの父親から受け継いだ。のちにメデジンへ移り住んだ彼は、他のアーティストに楽曲を提供するようになるが、コロンビアのスーパースター、マルーマとのレコード契約とともに、2023年に自身もソロアーティストとしてブレイクを果たす。同年には、シンガーのFeidと共演したロマンチックなレゲトンのシングル「SE ME OLVIDA」をリリース。Maisakにとって初の本格的なヒットとなったこの曲は、8月にはコロンビアとベネズエラのShazamチャート1位を獲得し、10月には世界チャートに初登場を果たした。
アルゼンチン出身のアーティストDoble Pは、2000年代後期にブエノスアイレスで生まれたクンビアとレゲトンのハイブリッドである地元のサウンドRKTを独自にアレンジしてきた。彼自身のバージョンを「RK Punky」と呼ぶDoble Pは、2023年にLauty Gram、Gusty djとコラボレーションした「Me Escapé」で、アルゼンチンのShazamチャートに4か月間ランクインを果たしている。昨年、アルゼンチンのシンガーLa Joaquiとコラボレーションした「TERAPIA DE CHOQUE」でも彼の勢いはとどまることを知らず、7月にリリースされるとアルゼンチンのShazamトップ20チャートにランクインした。
更に表示
DoblePLatin - アルゼンチン
モンテレイ出身のラッパーLa Potterは、2022年の骨太なデビューシングル「Rayas Blancas」で、メキシコのヒップホップシーンに衝撃を与えた。その後もプロデューサーDímelo Sevenとのタッグで次々とEPをリリースし、TikTokやYouTubeで膨大な視聴回数を記録しながら快進撃を続けている。2024年にリリースした2曲の冷たい別れのアンセム、「A Tu Salud」と「Venganza」は、特に彼女の母国メキシコで話題を集め、Shazam回数も急増を見せた。
更に表示
La PotterHip-Hop/Rap - メキシコ
2022年に『アメリカン・アイドル』で北米の視聴者の前に姿を現し人気を博すまで、Cameron Whitcombはカナダ・ブリティッシュコロンビア州のパイプラインで長時間勤務をこなしながら、空いた時間にTyler ChildersのカバーをRedditに投稿していた。オーディション番組への出演以前は人前で歌った経験もなかった彼だが、ウェイロン・ジェニングスの「Rock, Salt and Nails」を歌い、審査員を務めたケイティ・ペリーの心を強く動かした。惜しくも優勝は逃したものの、アトランティック・レコードとの契約を勝ち取り、TikTokのフォロワー数も激増した。依存症に苦しんだ自身の過去からヒントを得たソウルフルなデビューEP『Quitter』をリリースし、初のヘッドライナーツアーが始まった2024年秋は、この21歳のシンガーにとって大きな節目となった。
更に表示
Cameron WhitcombCountry - カナダ
メキシコ・シナロア州の州都クリアカン・ロサレス出身の5人組バンドLa Cuatizaは、Peso PlumaとChino Pacasの代表作「Mami」のカバーによって一躍脚光を浴びた。2024年8月にこのカバーを公式リリースした後も、ボーカルのEl CuateとMingo、ベーシストMiguelito、ギタリストMisa、トロローチェ奏者Alderの5人は、9月にリリースした「Mercedes」やAntonin Padillaとのジョイントシングル「Ya Valió V Mojo」など、コリドス・トゥンバドスの伝統に基づくオリジナルの楽曲を精力的に発表している。
ワシントン出身のZach Topは、幼少期に兄弟たちとブルーグラスのバンドを組んでいた。口ひげをたくわえ、1997年生まれにしては老成した雰囲気を持つこのシンガーは、2021年にナッシュビルに移り住むと、90年代のカントリー音楽のレジェンド、アラン・ジャクソンなどに影響を受けた曲作りのスタイルに磨きをかけていく。2024年4月にデビューアルバムとなる『Cold Beer & Country Music』をリリースすると、「Sounds Like the Radio」や「I Never Lie」など、ノスタルジックな雰囲気を奏でる楽曲で人気に火がつき、2024年のカントリーミュージック協会賞で最優秀新人賞にノミネートされた。最近では、ダークス・ベントリーやLainey Wilsonのツアーでオープニングアクトを務めている。
更に表示
Zach TopTraditional Country - 米国
シカゴのサウスサイド出身の天才ティーン、BabyChiefDoitは、彼がプレスクールを終えるころに故郷のストリートで生まれた、ドリルムーブメントの精神を体現している。その多彩なフロウはチーフ・キーフのアグレッシブさと、G Herboの言葉遊びを融合させたものだ。2024年はこの若きMCにとって飛躍の一年となり、2枚組のデビューアルバム『ANIMALS ONLY (ICE COLD)』をリリースしたほか、アメリカのShazamチャートに4曲をランクインさせた。中でも挑発的なリリックが際立つシングル「The Viper」は、9月のリリース以来不動の人気を誇っている。
メキシコの地域に根ざした音楽シーンでは、感傷的なバラードで知られるSad Sierreñoが根強い人気を誇り、その物悲しいテーマが悩み多きリスナーたちを魅了している。グアダラハラ出身で甘いマスクのDarenは、Warner Music Latinaとの契約を獲得し、Shazamでも注目を集めるきっかけとなった2023年のデビューシングル「Noches Llenas」など、心に響く楽曲で失恋を巧みに表現している。9月にリリースされた「11:11」はメキシコのチャートで自己最高を記録し、アメリカのShazamチャートでもトップ200にランクインした。
カナダ出身の21歳のソングライターNoeline Hofmannは、幼少期を自然豊かなアルバータ州で過ごした経験を歌った「Purple Gas」をレコーディングした頃、音楽の道を半ば諦めかけていた。しかし、牧場で働きながら地元のバーで演奏を続けていた2023年、その楽曲がZach Bryanに認められ、2024年にリリースされたZach Bryanのアルバム『The Great American Bar Scene』で2人がデュエットする形でその曲がカバーされると、HofmannがShazamされる回数が急増した。その後、10月にデビューEPとなる『Purple Gas』をリリースし、敬愛するミュージシャンのCharley CrockettやWyatt Floresのヘッドライナーツアーではオープニングアクトを務めた。
更に表示
Noeline HofmannCountry - カナダ
2000年代半ばに見た夢が、ロサンゼルスでは今も息づいている。Greg Aram、Zach Michel、Brooke Danaherの3人は、2021年から、スターズ、The Go! Team、Whitest Boy Aliveなどを思わせる、2000年代のリバイバルの要素を加えたエレクトロ感のあるガレージロックを制作してきた。11月には3作目となるEP『My Star』をリリースし、シングルの「Cross the Street」はこの秋、Shazamされた回数で彼らの最高値を記録した。
更に表示
Junior VarsityAlternative - 米国
ウルグアイ出身のラッパーKnakは、出身地メロのフリースタイルバトルで腕を磨いた後、2020年に首都モンテビデオに拠点を移し、地元のラップクルーが集まる熱狂的なアンダーグラウンドのイベントを開催した。このMCは最近さらに大きなステージにも登場し、アルゼンチンのトラップミュージックのスター、YSY AやDukiのアリーナ公演の前座を務めたほか、昨年はウルグアイの巨大ロックフェスティバルCosquínにも出演している。彼の2019年のシングル「Oka」は南米全域においてShazamされる曲の定番となっており、2024年のヒット曲「+ DE ESO」は彼の母国のShazamチャートで13位を記録した。
バルセロナは、ダンスミュージックにおいて誇るべき歴史を持つものの、バルセロナ出身のEDMのスーパースターはそれほど多くはいない。スペイン出身のプロデューサーデュオ、Prophecyは、フェスティバルのサウンドシステム向けに制作したピークタイムアンセムで、こうした状況に変化をもたらそうとしている。2人はこの数年間、ArmadaやSpinnin’ Deepといったレーベルでの地位を確かなものとし、EDC Las Vegas 2024の公式アンセムに採用されたティエストとの「My City」や、デヴィッド・ゲッタ、MORTENと共演した「Kill the Vibe」といった、豪華なコラボレーションによって制作された2つの楽曲をリリースした。いずれの曲も、ヨーロッパと北米でShazamされた回数は膨大な数に及んでいる。
シカゴ出身のFendiDa Rappaは、2022年リリースの極めて過激なヒット曲「Point Me to the Slut’s」でブレイクを果たした。TikTokで脚光を浴びたこの曲はCardi Bの耳に入り、2023年には2人のコラボレーションという形で、ほんのわずかにトーンを抑えたリミックス版「Point Me 2」がリリース。同曲は昨年のアメリカのShazamチャートに3か月間ランクインし、ビルボードチャートにも顔をのぞかせた。ソーシャルメディアのスター、Shamar Marcoとの2024年のデュエット曲「Clock Dat」は、衰えを知らない彼女のバイラルな勢いに乗って、曲に合わせて踊る動画とともにインターネットで拡散され、大いに話題を呼んだ。「Clock Dat」は、彼女にとってアメリカ以外でShazamチャート入りした初めての曲で、10月にセネガル、ガーナ、コートジボワールでのランクインを果たしている。
更に表示
FendiDa RappaHip-Hop/Rap - 米国
アイルランドの古い俗語で「ならず者」を意味するこのアイルランドの5人組ロックバンドは、パンデミックの兆しが現れ始めた2020年初めに結成され、ロックダウンの期間中、ノイジーでカタルシス的なサウンドで自らの不安を表現し、痛烈な社会批判を込めたデモを制作した。パンクとシューゲイザーの中間のようなノイジーなサウンドが特徴の「ノイズゲイズ」を特徴とし、2021年にダブリンの由緒あるThe Workman’s Clubでの初ライブでチケットが完売させて以来、熱烈なファン層を築き上げてきている。2024年にリリースされたデビューアルバム『Come and See』には、まるで彼らの成功物語を彩るサウンドトラックのような最大のヒット曲「Top of the Bill」「Approachable」が収録されている。
更に表示
GurriersIndie-Rock - アイルランド
メキシコの音楽シーンでは、Fuerza Regidaに認められることが重要な意味を持っている。同バンドのリーダーJesús Ortiz Pazのレーベル、Street Mobと契約を交わしたカリフォルニア出身のシンガーChuyinにとっても、Fuerza Regidaの2023年のアルバムの中で特に際立つ「INMORTAL」にフィーチャーされたことは、非常に大きなステップとなった。ソーシャルメディアでは不思議なかぎ針編み人形として登場するなど、自分自身について多くを明かさないことで有名なChuyinだが、同地域のメキシコ音楽のスーパースターたちとは頻繁にコラボレーションをしている。「INMORTAL」、そして9月にリリースされたレーベルメイトCalle 24との共演曲「NO PIERDO LA VIDA」は、どちらもこの秋、メキシコ、グアテマラ、アメリカにおいて、かなりの回数でShazamされている。
更に表示
ChuyinMúsica Mexicana
2歳のときに家族とともにコロンビアへ移住したベネズエラ生まれのシンガー、MaisakことMaikel Rafael Rico Torresは、数世紀の歴史を持つコロンビアの民族音楽バジェナートへの情熱を、ミュージシャンの父親から受け継いだ。のちにメデジンへ移り住んだ彼は、他のアーティストに楽曲を提供するようになるが、コロンビアのスーパースター、マルーマとのレコード契約とともに、2023年に自身もソロアーティストとしてブレイクを果たす。同年には、シンガーのFeidと共演したロマンチックなレゲトンのシングル「SE ME OLVIDA」をリリース。Maisakにとって初の本格的なヒットとなったこの曲は、8月にはコロンビアとベネズエラのShazamチャート1位を獲得し、10月には世界チャートに初登場を果たした。
「3つの岬」を意味するギリシャ語と、故郷シチリア島の古名にちなんで名づけられたイタリア出身の3人組、TR3NACRIAは、アフロハウスにインスピレーションを受け、Lizwiをフィーチャーした作品「Sikulambele」で2023年にShazamに初登場し、その後、ギリシャのチャートで5週連続ランクインを果たした。素性を明かさず活動する3人は、昨年、多彩なテックハウスの楽曲によって、その人気を確実なものにした。TR3NACRIの楽曲はフランスのShazamチャートに4曲も登場したが、なかでもStereoKillaをフィーチャーしたエディット・ピアフの名曲を編曲した「La Foule (Le Monde Mix)」は4か月間チャートインを続けた。
更に表示
TR3NACRIADance - イタリア
アルゼンチン出身のアーティストDoble Pは、2000年代後期にブエノスアイレスで生まれたクンビアとレゲトンのハイブリッドである地元のサウンドRKTを独自にアレンジしてきた。彼自身のバージョンを「RK Punky」と呼ぶDoble Pは、2023年にLauty Gram、Gusty djとコラボレーションした「Me Escapé」で、アルゼンチンのShazamチャートに4か月間ランクインを果たしている。昨年、アルゼンチンのシンガーLa Joaquiとコラボレーションした「TERAPIA DE CHOQUE」でも彼の勢いはとどまることを知らず、7月にリリースされるとアルゼンチンのShazamトップ20チャートにランクインした。
更に表示
DoblePLatin - アルゼンチン
北マケドニア出身のミュージシャンALSO ASTIR(本名Haris Ajrulahi)は、改名前の2020年代初め、Armin van BuurenのレーベルArmada Musicから、2つのメロディックハウスのEPをリリースしている。彼がALSO ASTIRという新たな名義で探求しているのは、フォーク音楽の淡い質感と、繊細なファルセットを生かした柔らかなサウンドだ。プロデューサーのyotto、AVIRAとコラボレーションした「Forget」は、昨年4月のリリース以降、彼の現在の拠点であるドイツをはじめ、全世界のShazamチャートでフェスティバル級の人気を博している。
更に表示
ALSO ASTIRElectronic - 北マケドニア
モンテレイ出身のラッパーLa Potterは、2022年の骨太なデビューシングル「Rayas Blancas」で、メキシコのヒップホップシーンに衝撃を与えた。その後もプロデューサーDímelo Sevenとのタッグで次々とEPをリリースし、TikTokやYouTubeで膨大な視聴回数を記録しながら快進撃を続けている。2024年にリリースした2曲の冷たい別れのアンセム、「A Tu Salud」と「Venganza」は、特に彼女の母国メキシコで話題を集め、Shazam回数も急増を見せた。
更に表示
La PotterHip-Hop/Rap - メキシコ
フランス出身のミュージシャン、LUCKY LOVE(本名Luc Bruyère)は、幼い頃にダンサーとしてトレーニングを受け、その後はパリで最も由緒あるキャバレーで、La Venus des Mille Hommes役を演じその歌声を磨いた。2022年以来、LUCKY LOVE名義で制作してきたオルタナティブポップの楽曲は、ANOHNIやジェイムス・ブレイクを思わせる繊細なファルセットで、社会的規範の矛盾を露わにしてきた。11月にデビューアルバム『I DON’T CARE IF IT BURNS』をリリースすると、後を追うように2022年のシングル「MASCULINITY」も徐々にリスナーの間に広まり、評価されるようになった。
更に表示
LUCKY LOVEAlternative - フランス
2022年に『アメリカン・アイドル』で北米の視聴者の前に姿を現し人気を博すまで、Cameron Whitcombはカナダ・ブリティッシュコロンビア州のパイプラインで長時間勤務をこなしながら、空いた時間にTyler ChildersのカバーをRedditに投稿していた。オーディション番組への出演以前は人前で歌った経験もなかった彼だが、ウェイロン・ジェニングスの「Rock, Salt and Nails」を歌い、審査員を務めたケイティ・ペリーの心を強く動かした。惜しくも優勝は逃したものの、アトランティック・レコードとの契約を勝ち取り、TikTokのフォロワー数も激増した。依存症に苦しんだ自身の過去からヒントを得たソウルフルなデビューEP『Quitter』をリリースし、初のヘッドライナーツアーが始まった2024年秋は、この21歳のシンガーにとって大きな節目となった。
更に表示
Cameron WhitcombCountry - カナダ
ジャカルタ育ちのインドネシア人シンガー、Jordan Susantoは、子どものころは映画監督に憧れていたが、やがて自分が本当に夢中なのはサウンドトラックだと気づいた。60年代と70年代のクラシックなソウルミュージックの影響を受け、2024年にデビューアルバム『Jordan』をリリース。耳に残るポップなメロディと日記のような歌詞を通じて、ヴィンテージな音を現代によみがえらせた。ソファでの心地よい夜を歌ったシングル「Senopati in the Rain」は、8月のアルバムリリース後、アジア各国のShazamチャートで常連となり、特にフィリピンでは12日間にわたって1位をキープした。
更に表示
Jordan SusantoR&B/Soul - インドネシア
メキシコ・シナロア州の州都クリアカン・ロサレス出身の5人組バンドLa Cuatizaは、Peso PlumaとChino Pacasの代表作「Mami」のカバーによって一躍脚光を浴びた。2024年8月にこのカバーを公式リリースした後も、ボーカルのEl CuateとMingo、ベーシストMiguelito、ギタリストMisa、トロローチェ奏者Alderの5人は、9月にリリースした「Mercedes」やAntonin Padillaとのジョイントシングル「Ya Valió V Mojo」など、コリドス・トゥンバドスの伝統に基づくオリジナルの楽曲を精力的に発表している。
ワシントン出身のZach Topは、幼少期に兄弟たちとブルーグラスのバンドを組んでいた。口ひげをたくわえ、1997年生まれにしては老成した雰囲気を持つこのシンガーは、2021年にナッシュビルに移り住むと、90年代のカントリー音楽のレジェンド、アラン・ジャクソンなどに影響を受けた曲作りのスタイルに磨きをかけていく。2024年4月にデビューアルバムとなる『Cold Beer & Country Music』をリリースすると、「Sounds Like the Radio」や「I Never Lie」など、ノスタルジックな雰囲気を奏でる楽曲で人気に火がつき、2024年のカントリーミュージック協会賞で最優秀新人賞にノミネートされた。最近では、ダークス・ベントリーやLainey Wilsonのツアーでオープニングアクトを務めている。
更に表示
Zach TopTraditional Country - 米国
注目を浴びることが多いのはDJやプロデューサーだが、楽曲に魂を吹き込むのはボーカルの役目でもある。アコースティックギターで作曲活動を始めたイギリス出身のシンガーNu-Laは、CHANEYのフィルターディスコアンセム「Out of My Depth」で、2023年にダンスミュージックシーンにおいてデビューを果たした。90年代のハウスミュージックのシンガーを思わせるパワフルな歌声で、ダブヴィジョン、Example、Benny Benassiによる最近の楽曲にも参加し、クラブミュージックシーンの中でも極めて人気の高いボーカリストとなっている。
更に表示
Nu-LaDance - イギリス
シカゴのサウスサイド出身の天才ティーン、BabyChiefDoitは、彼がプレスクールを終えるころに故郷のストリートで生まれた、ドリルムーブメントの精神を体現している。その多彩なフロウはチーフ・キーフのアグレッシブさと、G Herboの言葉遊びを融合させたものだ。2024年はこの若きMCにとって飛躍の一年となり、2枚組のデビューアルバム『ANIMALS ONLY (ICE COLD)』をリリースしたほか、アメリカのShazamチャートに4曲をランクインさせた。中でも挑発的なリリックが際立つシングル「The Viper」は、9月のリリース以来不動の人気を誇っている。
ブエノスアイレス出身のOlivia Waldは、クンビアバンドのAcantiladosで数年間リードシンガーを務めた後、2019年にソロシンガーとしてのキャリアをスタートさせ、2024年、28歳のときに「en la cara」で大ブレイクを果たす。終わったばかりの恋を歌ったこのミニマルなポップソングは、普段レゲトンとクンビアでほとんどを占められるアルゼンチンのチャートで、ひときわ存在感を放った。現在も、ラッパーのRusherkingをフィーチャーしたリミックスとともに、母国アルゼンチンとメキシコでは、Shazamの定番曲となっている。
更に表示
Olivia WaldPop in Spanish - アルゼンチン
メキシコの地域に根ざした音楽シーンでは、感傷的なバラードで知られるSad Sierreñoが根強い人気を誇り、その物悲しいテーマが悩み多きリスナーたちを魅了している。グアダラハラ出身で甘いマスクのDarenは、Warner Music Latinaとの契約を獲得し、Shazamでも注目を集めるきっかけとなった2023年のデビューシングル「Noches Llenas」など、心に響く楽曲で失恋を巧みに表現している。9月にリリースされた「11:11」はメキシコのチャートで自己最高を記録し、アメリカのShazamチャートでもトップ200にランクインした。
更に表示
DarenLatin - メキシコ
アルゼンチン出身のシンガーelaggume(本名Agustin Thomas Mesa)は、2023年に話題となったシングル「Con Tu Amiga」でAlejo Isakk、Locura Mix、Fauna Music、Eme Saravとともにデビューして以来、地元のRKTシーンで頭角を現し、ラップを基調とした荒々しいサウンドの可能性を追求している。ロマス・デ・サモラ出身の彼は2024年にさらに勢いを増し、南米各地でチャート入りした5つの異なる楽曲に参加。特に6月にリリースされたシングル「PELEAMOS」は、アルゼンチン、コロンビア、ペルー、ウルグアイ、ベネズエラの昨年夏のShazamチャートにランクインした。
イギリス出身のシンガーBea Wheelerは、9歳のとき、将来ポップスターになることを姉たちに宣言した。この意思表明が功を奏したのか、Bea and her Business名義でのファーストシングル「Born To Be Alive」は、2023年のリリースと同時に大きな脚光を浴びた。リリー・アレンやマリナへのZ世代からの回答を想起させる、率直で文学的なポップバラードを収録した2つのEPをリリースした二十歳のシンガーは、TikTokでも現実の世界でも注目を集め続けている。オスロで7万人の観客を前にデビューライブを披露し、2024年の秋には、ヘッドライナーを務める初のワールドツアーを敢行した。
カナダ出身の21歳のソングライターNoeline Hofmannは、幼少期を自然豊かなアルバータ州で過ごした経験を歌った「Purple Gas」をレコーディングした頃、音楽の道を半ば諦めかけていた。しかし、牧場で働きながら地元のバーで演奏を続けていた2023年、その楽曲がZach Bryanに認められ、2024年にリリースされたZach Bryanのアルバム『The Great American Bar Scene』で2人がデュエットする形でその曲がカバーされると、HofmannがShazamされる回数が急増した。その後、10月にデビューEPとなる『Purple Gas』をリリースし、敬愛するミュージシャンのCharley CrockettやWyatt Floresのヘッドライナーツアーではオープニングアクトを務めた。
更に表示
Noeline HofmannCountry - カナダ
ロンドンのサウスイースト出身の22歳、ラッパーであり、ソーシャルメディアのスターでもあるStepzは、2022年からTikTokを席巻し続けている。同年にはエド・シーランやサム・スミスといったポップスターを抑え、イギリスで最も視聴されたアーティストに輝いた。その実力はマイクの前でもいかんなく発揮され、ディジー・ラスカルやD Double Eといったグライム界のレジェンドからも支持を得ている。2023年には初のEP『Step by Stepz』をリリース。2024年にShazamチャートで旋風を巻き起こしたシングル「Rock」は、エアギターのパフォーマンスも大流行し、10月のリリース以降24か国でチャート入りを果たしている。
更に表示
StepzUK Drill - イギリス
2000年代半ばに見た夢が、ロサンゼルスでは今も息づいている。Greg Aram、Zach Michel、Brooke Danaherの3人は、2021年から、スターズ、The Go! Team、Whitest Boy Aliveなどを思わせる、2000年代のリバイバルの要素を加えたエレクトロ感のあるガレージロックを制作してきた。11月には3作目となるEP『My Star』をリリースし、シングルの「Cross the Street」はこの秋、Shazamされた回数で彼らの最高値を記録した。
更に表示
Junior VarsityAlternative - 米国
バーミンガム出身のプロデューサーでDJのJoe Huntは、90年代にイギリスのスピードガラージシーンで活躍したベテランでありながら、2020年代を通じてベースライン・ハウスを一大ジャンルへと押し上げたヘヴィなグルーヴと高速ボーカルサンプルも自分のものにしている。Porn Kingsによる1996年のアンセム「Up to No Good」をダンスフロアで偶然耳にした彼は、この曲に彼ならではのアレンジを加えることを決意する。音楽キャリア25周年を迎えたこの夏、彼のこの曲はどこへ行っても耳にするほどの大ヒットとなり、8月にはニュージーランドとイギリスのShazamチャートにランクインした。
更に表示
Joe HuntGarage - イギリス
ウルグアイ出身のラッパーKnakは、出身地メロのフリースタイルバトルで腕を磨いた後、2020年に首都モンテビデオに拠点を移し、地元のラップクルーが集まる熱狂的なアンダーグラウンドのイベントを開催した。このMCは最近さらに大きなステージにも登場し、アルゼンチンのトラップミュージックのスター、YSY AやDukiのアリーナ公演の前座を務めたほか、昨年はウルグアイの巨大ロックフェスティバルCosquínにも出演している。彼の2019年のシングル「Oka」は南米全域においてShazamされる曲の定番となっており、2024年のヒット曲「+ DE ESO」は彼の母国のShazamチャートで13位を記録した。
更に表示
KnakTrap - ウルグアイ
ブルックリン出身のAdrien Nunezは、ミシガン大学のバスケットボールチームで4年間ガードとしてプレーした後、カントリーミュージックというもう一つの情熱を追求するためにナッシュビルに移り住んだ。2024年8月にデビューシングル「LOW ROAD」をリリースする以前から、この長身のシンガーは、お気に入りのカントリーミュージックに対するオーバーなリアクションの動画でTikTokでは知られる存在だった(シャブージーのチームは、2024年に大ヒットを記録した「A Bar Song (Tipsy)」の初期の火付け役として、その貢献に謝意を表し、プラチナレコードを贈呈したほどだ)。過去に自身が経験した三角関係をモチーフとしたほろ苦いシンガロングの楽曲「LOW ROAD」が、SNSを中心にヒットしたことをきっかけに、Adrien Nunezは、カントリーミュージックシーンの新星、Dashaの初のヘッドライナーツアーで、オープニングアクトの座を獲得している。