Tokikaze

明日へ向かった 日向の跡も

相渉った空 熱く焦がした

揺れ出して凪いで すれ違って吐いて

そのときいつか 舞い上がるさ

なあ 風は起こらなかった？ 吹かなかった？

なら 肺に届け

願いを放ったっていい

誰もが今日を信じ

焦がれて 飛ばされて

雲の隙間 突き抜け

静かなままだっていい

微かな揺らぎだって

圧されて 包まれて

加速してく視界を

何度も

そう、何度も

ただ感じて

この風を

静脈が熱で満ちて

時を巡り吹く風は

思いを馳せた あの日の僕のままかな

今 思い出した ざわめきだした

一歩踏み出した やっと芽を出した

ただ待って まだ一手 重ねて

生まれたばっかの雛も 頂を掴むんだ

御伽噺の少年も 魔法で自由に翔けるんだ

月を目指す飛行士も 創造を宙へ飛ばした

ここに立って感じるものが 両の手で仰ぐ風か

ほら 風は起こらなかった？ 吹かなかったかな？

目を閉じて

風が吹かなくたっていい

凪いでた昨日だって

圧されて 押されて

突き抜けた先 感じて

前に進めなくたっていい

前が見えなくたって

圧されて 包まれて

加速してく視界を

何度も そう、何度も

今、刻んで ただ、何度も

思い焦がして ほら、何度も

さあ、感じて 遠き風を